Interview

インタビュー
図面上の世界が、細かな作業を経て空間となって目の前に実現していく楽しさ
A.E2016年入社
プロジェクト管理
Profile

工業大学を卒業後に清和ビジネスに入社、設計・施工を担うLOAシステム研究所CMグループに配属。
2018年よりエンジニアリング部にて引き続きCM業務を担当する。社内作業から現場での仕事など多岐に渡る業務をこなし、大規模な案件を担当するなど順調にキャリアを積み上げている。

  • この社員インタビューは新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮して実施いたしました。

部署の業務内容と担っている役割

私はオフィスや学校施設の新設・改修工事のCM業務(=コンストラクトマネジメント業務)に携わっています。

工事業者の選定や調整、工程表の作成、見積作成、現場事務所の定例会議への出席、現場での進捗チェックなど、様々な業務に追われる日々です。
清和ビジネスでは、女性で現業に就いているのは私と後輩の2人だけで、色々と不便があるだろうと思われがちですが、私は工業大学出身のため、女子が少数派である環境には慣れています。工事現場はまだまだ男性社会ですが、女性の施工管理者は珍しいので逆に可愛がられることもあり(笑)、今のところ苦労はしていません。

最も印象的なエピソード

今年の3月に、ある大学の新キャンパス設立工事に携わらせていただく機会がありました。

関わった協力会社の数は50社近くにのぼり、これまでに経験した中でも類を見ないほど大規模な案件だったため、非常に印象深く心に残っています。工事中は2カ月間ずっと現場に張りつきで、コンペ参加から含めると、丸2年に及んだ長期案件でした。
私はメインの施工管理者というポジションに就かせていただきましたが、50社もの関係各社を取り仕切ること自体初めてだった上、多くが大学側の指定業者であったため馴染みもなく、手探り状態で進めることに。工程管理は業者ごとの作業順序を考えることが最も大切で、ここを疎かにすると「前の作業が終わっていないから工事できない」となって、工程に遅れが生じてしまいます。50社がそれぞれ担当する作業を組み替えたり、出し入れしたりしつつ、何とか最適な工程を組むことができました。
さらに、この案件はキャンパスの新設工事だったため、内装のみならず外構工事も複雑な現場でした。工業系の授業で使用する何トンもの重設備を入れるため、床の耐震工事が必要になるなど、これまで経験したことのない出来事が次々と起こり、関係各所に電話をかけまくって何とか対処しました。ハードでしたが、今振り返ると施工管理者としては貴重な勉強ができた現場で、得難い財産となっています。

やりがいや達成感を感じる瞬間

打ち合わせの段階では図面上にしかない2Dの世界が、施工計画や工事を通じて3Dに仕上がっていく過程がすべて楽しく、自分でその筋道を立てていけることが何よりのやりがいです。

工程管理は、様々な種類の作業を工事の段取りに合わせて、パズルのように当てはめていくようなものですが、すべてのピースがぴたっとはまった瞬間が最高に気持ちいいです。
そのパズルを正確に組み立てるためには、お客様からのご要望を抜け漏れなくヒアリングし、どういう工程にするか、どんな素材を使って形にするかをチームで話し合うことが肝心。一つひとつの細かな作業を経て、最終的にオフィス等の空間となって目の前に出現する――それこそが施工管理の醍醐味ですね。

最初に感じた「仕事の壁」

私は建築学科の出身で、ある程度業界用語には精通しているつもりでしたが、最初の頃は打ち合わせに出ても、何を話しているのかさっぱり分かりませんでした。

私は心配性なので、片っ端からメモに取って先輩に聞くようにしたのですが、1回の打ち合わせで20も30も知らない用語があるのが当たり前で、焦りましたね。
自分に自信がないため、客先で話すこともなかなかできずにいましたが、経験を積むうちに「これは前にやったな」「あの時の工事で使った技術だ」と徐々にストックがたまっていきました。入社4年目くらいから、打ち合わせでも積極的に発言できるようになり、今では、何十人もの人を前に工事の段取りを説明することも平気になりました。

所属部署・グループの雰囲気

とてもフランクで、話しやすい方が多いです。

分からないことがあっても先輩方に何でも聞ける雰囲気があるため、仕事がしやすいですね。フリーアドレスで固定席がなく、毎日隣にいる人が変わるため、社内の色々な人と話ができるのも良いところです。プライベートや日常の雑談を含め、にぎやかな会話がいつも飛び交っています。
また、清和ビジネスのオフィスでは最新設備を積極的に取り入れており、いつも快適な職場環境が保たれています。新しい什器や機器についても、まずは自分が使ってみてからお客様に説明ができるので説得力もあり、一石二鳥といった感じです。

自身の就職活動について

デザインを学んでいたこともあり、大学の友達はハウスメーカーや商業施設のデザイナーを目指している人が多かったです。

私も最初はそういった会社を調べていたのですが、就活支援サイトで偶然清和ビジネスのことを知り、関心を持ちました。その少し前にテレビで最新のオフィス事情を紹介していて、そのオシャレさに驚いたばかりだったからです。
それまで私がイメージしていたオフィスとは、『サザエさん』に出てくるようなグレーのデスクがずらっと並ぶ光景だったのですが、テレビに映るのはカフェ風の空間で、明るく快適そのもの。クッションに寄りかかりながらPCを打つスペースもあるなど、自由度が高いオフィスデザインの世界に俄然興味が沸いてきました。その後すぐにエントリーし、無事に内定をいただくことができました。

清和ビジネスに入社を決めた理由

採用面接にポートフォリオを持って行ったところ、それを見た方が私のことをすごく気に入ってくださり、施工管理の仕事の面白さを熱く語ってくれました。

デザイナーとしても応募していたのですが、デザイン部よりもエンジニアリング部の方が向いている、と熱心に勧めていただきました。その時点で女性の施工管理者は前例がなく、私が第一号ということで少しは躊躇いましたが、現場でてきぱきと指示を出す女性はたしかにカッコいいなと感じ、思い切って飛び込んでみることにしたのです。
その後後輩が入り、女性施工管理者は2名になりましたが、彼女は文系の学部出身でこれまた大胆なチャレンジだったように感じます。しかし、清和ビジネスはやる気と適性さえあれば学部・学歴は不問で、実際にエンジニアリング部には文系出身の同僚もたくさんいます。建築関係の知識は会社に入ってからいくらでも覚えることができますので、施工管理に興味のある方は、文系理系問わず誰でもぜひ手を挙げてみてください。

5年後、10年後のビジョン

後輩に何か聞かれた時に、分かりやすく説明してあげられるように、各分野での知識をさらに深めていきたいです。

私が新人の頃に、OJTの先輩から「現場に入るごとに、やったこと覚えたこと、分からないことを都度メモするように」と言われ、その時は何も考えないままに記録していました。しかし、しばらくしてから見返してみると、「前はこんなに何もできなかったんだ」と改めて気づき、その間の自分の成長を実感できたことを覚えています。
このように、私が先輩から授けてもらった貴重な教えを忘れずに、後輩たちに継承していきたいと思います。そして、私自身も取得した知識や経験を武器に、さらに大きな物件を仕切れるよう、施工管理者として成長していきたいです。

Schedule
A.Eさんの1日のスケジュール
  1. 9:00
    出社
    メールチェック、スケジュール確認
  2. 9:30
    部内ミーティング
    社内報告や、物件進捗報告を行います
  3. 10:30
    社内業務
    次の打ち合わせで使う資料を作成
  4. 12:00
    ランチ
    フリーアドレス席で隣り合った同僚と、誘い合って外食に
  5. 13:00
    工事打ち合わせ
    業者さんと図面を突き合わせて、細かい工程まで漏れなく確認
  6. 15:00
    現状調査
    改修予定のオフィスを訪れ、現状を調査
  7. 16:30
    帰社
    会社に戻りコーヒーブレイクで一息ついた後は、工事計画書を作成
  8. 18:00
    退社
    日報を入力して、本日の業務は終了