スタンディングワーク入門
海外で立って働くスタイルが普及しはじめている背景
北欧で当たり前になっている「立って働くスタイル」が昨年よりヨーロッパ、アメリカへと急速に普及し始めている
北欧、特にデンマークでは労働環境に関するEU指令※のガイドラインを受け、政府機関が国内のオフィスをチェックし、法に沿っていない企業にはペナルティを与えることを可能としたことで、高さ調節可能なデスクがスウェーデンと並び95%の浸透率となっている。
- ※欧州連合におけるEU指令(EU Directive)とは、加盟国に対しある目的を達することを求めるものの、その方法までは定めないような法の形態。全ての加盟国を拘束することでは規則とかわらないが、加盟各国が個々の指令で定められた期間内に国内法化することが義務付けられている。
一方アメリカでは、「長時間座って仕事をする事で死亡リスクが高くなるといういくつかの記事が発表されたことが影響し、グーグル・フェイスブックその他シリコンバレーの企業で、従来のデスクをスタンディングデスクに替える従業員が増えている。
日本でも、厚生労働省がスマートライフプロジェクト、ストレスチェックの義務化、職場における腰痛予防対策指針など、企業の健康への取り組みを推奨している。
欧米では上下昇降式デスクが急速に普及
各国のオフィスデスク販売数に対する
昇降デスクの占める割合
(各国におけるLINAKのデスク用電動昇降装置販売数+競合メーカー販売数)/オフィスデスク総販売台数
- ※オフィスデスクのトータル販売数は公式のデータを使用。また、競合メーカーの販売数は様々なデータからLINAKが算出。データは2012年以降、ドイツ、アメリカについては特に上昇傾向にある。
座りすぎは健康に良くない?
長時間座って仕事をする事による、健康への影響に関する記事が話題に
2013年TEDカンファレンスにおいて、ビジネスライターのニロファー・マーチャントがデスクワークの知られざる危険性として、「座りすぎはかつての喫煙と同様に危険な行為」として、ウォーク&トーク・ミーティングを推奨するプレゼンテーションを行った。
マーチャント氏が提起したこの問題は現在、米国企業の職場環境をめぐるホットな話題のひとつになっている。
座り続けることが健康へ及ぼす弊害が明らかになるにつれ、オフィス機器メーカー各社は様々なスタンディングデスクを開発してきており、そんな商品を歓迎する人々も増えてきている。
長時間座る人は、定期的に運動をしていても座る時間の短い人に比べ死亡リスクが高い
1日6時間座って過ごす人は、座る時間が3時間未満の人に比べ、死亡リスクが女性で34%、男性で17%高くなった。
長い時間座って過ごし、かつ運動をあまりしない人に限れば、座る時間が短い人に比べ女性で94%、男性で48%死亡リスクが高くなった。今回の研究では、死因はガンよりも心疾患の比率が高かった。
- ※米国ガン協会(American Cancer Society)所属AlpaPatel博士らによる研究結果。
医学誌『American Journal ofEpidemiology』2010年7月22日号に掲載
経営者様必見!健康経営とは
職場環境の改善による、社員の体調管理、生産性の向上など経営者の皆様は必読です。
関するレポートを公開しています。
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